木村のぞみ

四肢生物オブジェ

陶土 | 約70×170×高さ(座り)200~(立ち)270mm | 2023   撮影:冨田了平

四肢生物オブジェは家畜と光輪、つまり虐げられるものと崇められるもののキメラです。
焼くと自然に還れない特徴を持つ土で作ることで人のエゴを永遠を閉じ込めました。
表面的には「かわいい動物モチーフ」で糖衣されつつ静かに佇む様子にのぞく影から本質を見せるようで、どちらかというと明るい舞台よりも密やかに楽しむ自分だけのコレクション部屋に居そうなポエミーな作品です。鑑賞者は作品を見た時ただかわいいと思うか、その奥底にまで目を向けるのか。それは鑑賞者の自由であるが同時にこちらも鑑賞者を見ている。

ARTIST

木村のぞみ

1987年大阪生まれ
父方の両親は韓国から日本に移り住み祖母は戦時中軍事工場で日本に貢献した。
母は私を守るために日韓混血であることは言わないよう教えたが差別をする側の問題であるので秘密にはしていない。
よく一人で考えることが多かった経験から「自由と束縛」「個と群」など何かと何かの関係性についてそれぞれの立場で考えたり比較したり立ち位置を逆転させてみたものをかたちにしている。

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