中学生と行った4日間のワークショップ

写真:冨田了平

IMM東京では、中学生とアーティストが共に制作をする体験を通して、対話や交流の場をひらくことを目的とした中学校アートエデュケーションプログラムを実施しています。

本年度は3人のアーティストと共に4日間のプログラムを実施しました。それぞれのアーティストの興味や自国の文化を深掘りしていく中でCultural Kaleidoscope「文化の万華鏡」をテーマとしたワークショップを開催しました。1日目に制作したパスポートを軸に2日目からは様々な表現手法を通して、文化の多様性を体験する旅にでました。

アーティストのプロフィール

アーサー デ オリベイラ

ア-サー(ブラジル生まれ)は、さまざまな文化圏を移り住んできた経験と旅をするように学ぶアプローチから、多分野横断的な表現をするアーティストでありパフォーマーである。アラブ首長国連邦のアブダビというほとんどが外国人で構成される街で育ち、インド、シンガポール、ウガンダ、モロッコ、イタリア、アメリカなど16カ国での留学や仕事を経験してきた。彼は、演劇、アニメーション、パフォーマンス・アートなど多岐に渡る表現方法を通して、自身の異文化体験から、断片化された世界においてどのように文化が織り交ざっているのかを探求している。

彼の作品は、日常的な素材や、彼が経験した様々な文化圏の要素を混ぜ合わせることで、心と身体の中にある好奇心を引き出すようなものを取り入れることが多い。現在は日本を拠点に、舞踏、パフォーマンス、ガーデニング、アート、教育哲学などを取り入れ、自身の実践の限界に挑戦している。

 

 

アヤナ サイトウ ミラ

アヤナ(ブラジル生まれ)は、日本を拠点に活動する学際的なアーティストであり研究者である。彼女の活動はインタラクティブ・メディア、コミュニティ・アート、エコロジーに及び、しばしば自然、主観性、テクノロジーの交差を考察している。ブラジリア大学でコミュニケーションと映像や音響の学位を取得。この間、アマゾンの熱帯雨林地域での探検、ワークショップ、アートによる社会的課題にアプローチするプロジェクトに携わる。

文部科学省国費外国人留学生に採択され東京藝術大学大学院美術学部先端芸術表現科に研究生として留学。そこで、ガーデニングの実践を通して、ファイン・アートと人々の関係性に根ざしたコミュニティ・アート・プロジェクトへの探求を深める。現在、東京都立大学大学院インダストリアル・アート専攻の修士課程に在籍し、日本各地の自然、バイオミミクリー(生物模倣)、インタラクティブ・メディアの探求を続けている。ブラジルと日本で、子どもたちと創造的な学習に焦点を当てた美術教育プロジェクトに携わってきた。また、4冊の絵本を出版している。

フロル アルミンタ ガルシア レア

フロル(メキシコ生まれ)は、空間デザインと詩的な表現を含むインダストリアル・デザイナー。メキシコ国立自治大学(UNAM)のインダストリアル・デザインコースを卒業し、東京都立大学大学院空間デザイン専攻で修士課程に在籍し、デザインの感情的・心理的側面への関心を持ち、社会的つながりの媒体としてのアートを探求する。

プロダクト・デザインをバックグラウンドに持ち、サービス・デザインや建築プロジェクトまで手がけてきた。彼女の学士論文はナショナル・デザイン・アワードを受賞している。彼女の研究と創作活動の中心は、形、感情、生活体験の交差であり、構造的なものと詩的なものとのバランスをとりながら、内省、共感、帰属意識を呼び起こすような環境と体験を創造することに挑戦している。